ハウジングとは?ホスティング(レンタルサーバー)との違いを徹底解説!

昨今、IT技術が広く普及し、どの企業でもサーバーを利用することが増えてきました。
一口にサーバーと言ってもさまざまな用途がありますが、企業でよく使われるのはWebサイトを運用するためのWebサーバー、メールをやりとりするためのメールサーバー、ファイルを置いておいたり共有したりするためのファイルサーバーの3種類です。その他にも生産管理システムや勤怠、経理システム用のサーバーなど用途によって専用のものを使用することもあります。

昔はデータセンターやインターネット回線の利用料が非常に高額で、回線速度もあまり速くなかったため、サーバーを自社内に設置し、管理することが一般的でした。
このように、自社でサーバーを運用することを「オンプレミス」といいますが、その場合、筐体の管理のみならず災害時の対応や電源の確保なども全て自社の責任で行わなくてはなりません。そのため、最近では自社内に置かずにハウジングやホスティングを利用するケースが圧倒的に増えています。

 

1.ハウジングとは?

データセンターが提供しているサービスは大きく分けると、ハウジングとホスティングの2つがあります。
ハウジングとは、データセンターのラック(サーバーを収容する鍵のついた棚)とサーバーに接続するネット回線や電源を借り、自社所有のサーバーをその中に設置し、運用することをいいます。
一方ホスティングとは、サーバー自体もデータセンターまたはホスティング事業者が所有しているものを借り、その中の決められた容量分を借りて運用することをいいます。

ハウジングでは、サーバーラックを1架そのまま借りるフルラック、半分借りるハーフラックなどいくつかの提供メニューがあります。その大きさによって利用できる電源の容量が決まっていますので、サーバーやルータなど収容する機器の大きさや数によって適切なラックを選んで契約します。
回線に関しても、そのデータセンターに引き込み可能なものであれば好きなものが使えますので、用途に合わせて自由に選択できるのです。

データセンターとは?使用するメリットは?

データセンターとは、IT機器(コンピュータ、ネットワーク、通信機器など)を置き、管理・運用する施設のことです。自社内にIT機器を置くと、作業スペースが狭くなったり、防犯・災害対策など安全性の面で不安が生まれたりすることがあります。社外のデータセンターでIT機器を管理することで、それらの問題を解決できるというメリットがあるのです。データセンターでは耐震構造の建物を採用し、IT機器に影響が出ないようスプリンクラーを使用しない消化装置を設置。また監視カメラなどでセキュリティを強化するなどの対策を行っています。

さらに、精密なIT機器の運用には室内の温度・湿度の管理も欠かせません。データセンター内で温度・湿度調整を行うことでIT機器を常時問題なく運用できるという大きなメリットもあります。

 

2.ホスティング(レンタルサーバー)とは?ハウジングとの違いは?

一方、データセンターやホスティング事業者所有のサーバーを借りて利用するホスティングでは、自社所有のものを持ち込むのではなく、ホスティングメニューの中から適切なものを契約してレンタルします。サーバーは1台まるごと借りることもできますし、必要な容量だけを借りることもできます。

この場合、サーバー自体の所有はホスティング提供側なので、一般的にはサーバー本体やネットワーク機器の保守管理に関してもホスティング提供側で行うことになります。そのためハウジングとは異なり、利用者はサーバーの保守管理を行う必要はありません。しかし、サーバーにトラブルが発生した場合、ホスティング提供側が解決しない限り自社での対応ができないなどのデメリットもあります。詳しくは次の項目で解説します。

 

3.ハウジング、ホスティングのメリット・デメリットとは

ハウジング、ホスティングともにサーバーを利用するというところは同様ですが、費用面や管理面にそれぞれメリットとデメリットがあります。そのため、自社がサーバーを使って行う業務の用途や予算をよく見極めて選択する必要があります。

3-1.ハウジングのメリット

・ラックごと借りられるので、使用するサーバーのスペックや容量などは自由に決定できます。
・ホスティングでは実現が難しいような特殊な形態のシステムや複数サーバーの連携、自社内で運用中のサーバーをそのままの構成で移設して運用するような使い方もできます。
・ネット回線も自由に引き込めるので、ホスティングでは実現できないような高速な回線を使うシステムやVPN化などもできます。

3-2.ハウジングのデメリット

・サーバーの稼働監視など一部データセンターに委託できる部分もありますが、基本的にはサーバー本体の保守管理責任は委託する会社側にあり、運用や管理に関しては自社で行う必要があります。
・初期の回線導入や受け入れ準備に時間と費用がかかります。
・ホスティングに比べて月額のコストが割高です。

3-3.ホスティングのメリット

・データセンターやホスティング事業者が提供しているサーバーを借りて運用するので、利用する容量を決めて契約をすれば比較的すぐ運用が開始できます。
・ハウジングに比べて料金が安価であり、また容量別に料金が明示されているので、必要に応じて無駄のない運用ができます。
・サーバーの所有がデータセンターやホスティング事業者側にあり、その管理に関しては運用側で責任を負うため、基本的に全て委託できます(管理のことを考慮する必要がありません)。

3-4.ホスティングのデメリット

・あらかじめ容量とプランが決まっているので、サーバー構成や回線などを自由に選ぶことができません。
・共用サーバーを使う場合、他の契約ユーザーが負荷をかけたり、大量のメールを送信したりすると処理が遅くなるなどの影響を受けることがあります。
・サーバーダウンなどのトラブルがあっても自社で解決することができず、運用側の復旧処理を待つしかありません。

 

4.ハウジングとホスティングの費用相場

ハウジングとホスティング、それぞれの費用について解説します。費用は利用する会社やレンタルするラックの個数によって大きく変わるため、一概に表すことはできません。ここで紹介するのは相場とお考えください。

ハウジングの費用相場

ハウジングを利用する場合、大きく分けて「初期費用(イニシャルコスト)」と「月額費用(ランニングコスト)」の2つがかかります。

まず、初期費用(イニシャルコスト)として主に「サーバーやネットワーク機器の購入・レンタル費用」と「ラックのレンタル費用」が必要です。サーバーやネットワークの費用は自社内に設置する場合と大きく変わりません。10万円前後〜と見ておくべきでしょう。

ラックのレンタル費用は、IT機器を置くスペースを借りるためのコストです。レンタルするラックの数によって金額は変わりますが、数万円〜10万円程度はかかるでしょう。 ハウジングサービスを提供する会社によっては初期費用が0円という場合もあります。

「サーバーやネットワーク機器の購入・レンタル費用」と「ラックのレンタル費用」は、毎月ごとの利用料を支払う必要があります(ランニングコスト)。こちらもそれぞれ月数万円〜10万円程度はかかるでしょう。

ハウジングサービスを提供する会社や契約内容によっては、初期費用・月額費用ともに数十万円単位になる可能性もあるため、事前確認は必須です。

ホスティングの費用相場

ホスティングは「共有サーバー」と「専用サーバー」とで費用が異なります。 「共有サーバー」は、1つのサーバーを複数のドメインで共有して使います。マンションやアパートの一室を借りるイメージです。サーバーを共有する分、費用は安くなり、初期費用は3,000〜5,000円前後、月額費用は1,000円〜利用可能となるケースが多く見られます。

「専用サーバー」は、1つのサーバーを特定のドメインが独占して使います。こちらは戸建て住宅に住むイメージです。「共有サーバー」よりも費用は高額になりますが、安全性が高く、より複雑なシステムでも自由に組めるというメリットがあります。費用の相場としては、初期費用が10万円前後、月額費用が3万〜4万円ほど。この相場以上の費用がかかるホスティングサービスもあるため、必ず事前に確認しましょう。

 

5.事業者を選ぶ時のポイント

上記のように、ハウジングもホスティングもそれぞれ明確なメリットとデメリットがあります。それらを踏まえた上で、サーバーを使用する業務の種類や用途、事業規模、予算などによって最適な方を選ぶとよいでしょう。

データセンター、ホスティング事業者はたくさんありますから、各社の情報や提供されている構成、価格を比較したうえで検討しましょう。特にハウジングの場合は最初の据付作業のみならず、運用中も度々データセンターを訪れて設定や構成を変更する機会が発生することがありますので、自社からのアクセスのよい場所にあった方が便利です。

ハウジングもホスティングも長期間の利用になることが多く、ビジネス用途の場合は特に、スペックや料金のみで判断するのではなく、サポートの連絡手段やトラブル時の復旧対応等のソフトな部分も含めて検討する事をおすすめします。

また、公開されているスペックや料金のみで判断が難しい場合は経験の豊富なITコンサルティング会社や制作や開発を委託している外部企業に相談し、選定や運用のアドバイスを受けてみるのもよいでしょう。

 

ホスティング(レンタルサーバー)についての詳しい記事は下記をご覧ください。
レンタルサーバーとは?共用・専用・VPSなどのサービス種類を分かりやすく解説

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