レンタルサーバーを利用している上で、バックアップをとっていないのは大変危険です。ちょっとしたトラブルで大事なデータを破損・消失する可能性があります。
そのためレンタルサーバーを利用する際は、バックアップの取得や、バックアップ自動化を検討しましょう。
今回はサーバーのデータバックアップの重要性やバックアップの種類、そして CPI のバックアップサービスをご紹介します。
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1.なぜサーバーのバックアップが必要?
データの破損・消失などデータ事故はいつどのような形で起こるか予測できないため、バックアップは必須です。
なお、事故例には以下のようなケースが考えられます。
- 上書きや削除などの誤操作
- マルウェア等によるデータ改ざん
- 地震、洪水、火事等災害による物理的なサーバーの故障
このような事態が起きた場合に、業務を早急に復旧するためにはバックアップが必須です。
また、データのバックアップをとることには、以下のようなメリットもあります。
- データ事故が起きても復旧できる
- バックアップがあるので安心して業務を進められる
- データの世代管理が可能
中には、「バックアップは面倒な作業」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、バックアップはユーザー自身で HDD や SSD などストレージを用意しなくても、レンタルサーバー管理会社のオプションや標準搭載機能で提供されています。
また、自動バックアップ・手動バックアップはサーバー管理画面から簡単に行うこともできます。そのため、ただ「面倒だから」という理由だけでバックアップを怠ってしまわないようにしましょう。
2. データのバックアップ方法
データのバックアップ方法は大きくわけて4種類あります。
- 外部バックアップ
- 内部バックアップ
- ローカルバックアップ
- クラウドバックアップ
1.外部バックアップ
レンタルサーバー管理会社が、物理的に別のサーバーにデータを転送してデータを保存する方法です。
外部バックアップは物理的に別のサーバーにデータが保管されているため、レンタルサーバーに万が一、事故が発生しても、別サーバーに保管したバックアップデータからデータ復旧が可能です。なお、CPI は外部バックアップサービスを提供しています。
2.内部バックアップ
外部バックアップが物理的に別のサーバーに転送することに対して、内部バックアップは同一のサーバー内でバックアップを取る方法です。
この場合、転送速度などを考える必要がなく、復旧も外部バックアップと比べて速いですが、その反面、ハード障害時にはバックアップデータにアクセスできない、などのデメリットも存在します。
3.ローカルバックアップ
ユーザーのパソコンや社内サーバーの HDD 、SSD などにバックアップをとる方法です。
ローカルバックアップは、ユーザーの判断で手元にデータを置いておきたい場合などに用いられます。
4.クラウドバックアップ
クラウド上にデータを保存する方法です。
外部、内部バックアップのような、レンタルサーバーのデータをバックアップするというよりは、ローカルのデータを保存する場合などに多く用いられます。
クラウドバックアップは、万が一、災害などが起きてローカルのデータが被害に遭ったとしてもクラウドからデータ復旧が可能なため、企業の重要データのバックアップなどでも用いられている方法です。
その他のバックアップの方法
またバックアップには、全データイメージをバックアップする完全(フル)バックアップと、データの書き換え内容を保存する方法があります。データの書き換え内容を保存する場合は、保存する書き換え内容によって、差分バックアップまたは増分バックアップと呼びます。
差分、増分バックアップは完全バックアップと比べてデータ容量が小さいため、バックアップ時間の短縮に繋がります。しかし、復旧する際はデータをつなぎ合わせる必要があるため、完全バックアップと比べて時間がかかるなどのデメリットもあります。
データのバックアップ方法として4つを紹介しましたが、例えばレンタルサーバーでは外部バックアップを使用したり、社内のデータであればクラウドバックアップを使用したりと、用途によって選べるものが変わってきます。
バックアップしたいデータを確認して、適切なバックアップ方法を選びましょう。
3.レンタルサーバーのバックアップの方法
ほとんどのレンタルサーバー管理会社は、バックアップサービスを提供しており、管理画面から簡単にバックアップすることができます。
費用面から見ても、月額で数百円〜数千円程度と比較的安価でできるため、万が一のデータ消失による被害を考えれば高いコストではありません。
なお、CPI には「 SmartRelease 」という無料のサーバーツールに自動・手動バックアップ機能が搭載されています。
この SmartRelease は、以下のタイミングで自動バックアップを取得しています。
- 毎日深夜帯
- サイト公開時
- 公開サイトからテストサイトにファイル転送時
そのため、手間をかけずにバックアップが可能です。
また、オプションで提供されている外部バックアップサービスでは、最大9日前までのデータが復旧可能です。外部サーバーの FTP アカウントで、バックアップデータのダウンロードがいつでもできるため、迅速な復旧作業を実現します。
4.専用サーバーでのバックアップ方法
CPI の専用サーバーサービスでは、外部バックアップサービスを標準機能として提供しています。レンタルサーバーと同じく、9日前までのデータを FTP 転送でダウンロードできるため、万が一事故が起きても復旧作業時間が大幅に短縮されます。
また、自動かつ管理画面から簡単にバックアップできるため、運用コスト削減にも貢献するでしょう。
まとめ
バックアップは、大事なデータを守るために、必ず行うべき作業といえます。
バックアップサービスは、安価で手軽に利用することができますので、ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。