無料で使える Web サーバー「 Apache 」とは?特徴やメリット、デメリットを解説!

Apacheとは?

Apache (アパッチ)は人気の Web サーバーソフトウェアです。

世界中でシェアされており、その利便性や扱いやすさ、オープンソース(無償)であることから多くの人に愛用されています。

IT 初心者でも扱いやすい Web サーバーではありますが、完全に初めての方にとっては、 Apache が「 Web サーバーやソフトウェア」と言われてもよくわからないのではないでしょうか。

この記事では、 Apache について初心者の方にもわかりやすく解説します。

目次

 

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Apache はシェア率の高い Web サーバーソフトウェア

Apache (アパッチ)は1995年に公開、つまり25年以上前に開発されたオープンソースソフトウェア(OSS)です。

W3techs の情報では、2017年4月時点で Web サーバーシェアの約50% 、 2022年2月時点で約30.7%を占めており、多くの人に利用されている Web サーバーであることが分かります。

Web サーバーソフトウェアとは?

Apache の具体的な特徴を理解するために、まず Web サーバーについて解説しましょう。

Web サーバーは、私たちが普段から利用しているインターネット検索に多く使われています。

例えば、必要な情報が記載されたホームページや Web サイトを探すには、キーワードを入力して検索します。この情報データを Web サーバーに送信することによって検索結果が Web ブラウザに帰ってきて画面にページが表示されるのです。逆を言えば、この Web サーバーが無ければ必要なページ・情報を見つけることはできません。

実は Web サーバー自体は特に専門性の高いサーバーというわけではなく、ただのコンピューター。コンピューターに専用のソフトウェアを入れることで Web サーバーとなり、今お持ちの PC も Web サーバーとして使うこともできます。

Web サーバーソフトウェアにはいくつかの種類がありますが、その中の1つが Apache です。

Apache の特徴・使用するメリット

人気のある Web サーバーソフトウェアは Apache だけではありません。

しかし、なぜ Apache がこれほどにまでシェアされているのか。その理由は Apache の特徴にあります。

具体的にどんな特徴が人気の理由なのか見ていきましょう。

メリット1. 動作が軽快で安定している

Apache の魅力の1つが、動作の軽快さと安定性です。動的コンテンツの処理が早く、サクサクと操作が進む快適さがあります。

大規模な Web サイトや商用サイトはもちろん、個人レベルのサーバーまで対応している汎用性も Apache の特徴。オンラインショッピングサイトのような重い処理が必要となる動的コンテンツでも Apache なら対応可能です。

オープンソースである分アップデートの頻度も高く、セキュリティ性にも優れています。使いやすさやセキュリティの安全性から、ユーザーの信頼を着実に掴んできた Web サーバーが Apache なのです。

メリット2. 使い勝手の良い機能性

Apache の歴史は古く、とても長い年月を掛けて知識を蓄積してきた Web サーバーです。冒頭でも紹介した通り、開発されたのはおよそ25年以上前。その期間でバージョンアップを幾度も重ねており、性能や機能の向上に積極的に取り組んでいます。

専門の知識を積み重ねて作られているからこそ、 Web サーバーに詳しくない人でも扱いやすいようになっています。初心者にとって、使い勝手の良さは嬉しいポイントと言えるでしょう。

メリット3. 環境に依存しない

Apache は複数の OS に 対応しているので、幅広いユーザーに適応しています。有名なところでは、 Windows や Mac 、Linux といった OS から Apache の利用が可能です。

環境に依存せずに使えるというのは、大きなメリット。 Apache はあらゆるユーザーのニーズに応えてくれる Web サーバーです。

メリット4. 誰でも無料で使える

Apache はオープンソースとして無償でサービスを利用できる点もシェア率が高い理由の1つ。誰でも無料で使えるので、 Web サイトを立ち上げてみたい方も気軽に利用できるのではないでしょうか。

ただコストが安いだけでは、 Apache の普及率の高さの理由にはなりません。パフォーマンス性・信頼性・機能性の全ての面で評価されているからこそ、多くの人に愛用されているのでしょう。

Apache を使用するデメリット

ソフトウェアとしては魅力溢れる Apache ですが、デメリットについてもしっかり確認していきましょう。

デメリット1. 無保証であること

Apache は無償である分、品質の保証はありません。知りたいこと、聞きたいことがあっても対応してくれる窓口はないのです。

基本的にはボランティアによってソフトウェアのメンテナンスをしているとされています。ただし、 Apache を利用している人は多いので、ネットを駆使すれば情報を集められます。

信頼性の高さや普及率を見れば、深刻なトラブルが起きること自体そう多くないため、さほど心配する必要はないでしょう。

デメリット2. 場合によってはメモリを大量に使ってしまう

Apache はリクエストごとにプロセスが起動処理されるので、メモリを大量に使ってしまう難点もあります。

同時処理数が多ければ多いほど、メモリに負担をかけてしまう傾向にあるので留意しておくべきポイントです。

Apache はレンタルサーバーに採用されていることも

Apache は、 PC を Web サーバーにできるソフトウェアですが、レンタルサーバーを利用する場合は元々 Apache が組み込まれていることも多いです。

無償であり、尚且つシェア率が高いソフトウェアだからこそ、レンタルサーバーに採用されていることも多いのでしょう。

プラグインも豊富なので、技術さえあればカスタマイズして使うことも可能です。

これからWebサイトを立ち上げる方やホームページを作成したい方は、 Apache を採用しているレンタルサーバーを使うと簡単かもしれません。

人気の Web サーバーソフトとの比較

Apache の他に人気の Web サーバーソフトとして『 Nginx 』と『 Microsoft-IIS 』があります。それぞれの特徴を Apache の特徴と比較してみましょう。

Nginx は昨今シェア率を伸ばしてるサーバーソフトであり、 ​​W3techs の情報では、2022年1月時点で約33.0 % を占め、わずかに Apache を上回りました。

参照元:W3techs

動作が高速であることなどが人気の秘訣とされていますが、取り扱いや設定がやや難しいため、初心者がいきなり使い始めるにはハードルが高いかもしれません。

Microsoft-IIS は1995年に公開され、 Apache と同じく長い歴史があります。取り扱いはさほど難しくはありませんが、対応可能な OS が Windows に限定されてしまいます。汎用性を考えると Apache を使うメリットの方が大きいでしょう。

サイト作成の初心者は Apacheを活用してみよう!

Apache は複数の OS に対応している無料の Web サーバーです。シェア率が高いソフトウェアなので、安心して利用することができるでしょう。

はじめてサイトを立ち上げる方は、 Apache を採用しているレンタルサーバーを利用すれば楽にコンテンツを作れるはず。 Web サイトを作るなら、 Web サーバーは Apache を使ってみてはいかがでしょうか。

参照元:W3techs

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