IP アドレスとドメインの関係は?誰もが利用している IP アドレスについて解説

IPアドレスとは?ドメインとの関係とは?

インターネットを利用すると、あまり意識する必要はないですが必ず皆さんは IP アドレスを使用しています。

インターネットに接続する時に利用する IP アドレスを使用しますが、レンタルサーバーを利用する時にも IP アドレスを使用します。

今回はそんなインターネットの基本部分、IP アドレスをご紹介します。

目次

  1. インターネット利用者は誰もが使っている IP アドレス
  2. IP アドレスとドメインの関係
  3. グローバル IP とプライベート IP アドレス
  4. ネットワーク部とホスト部
  5. レンタルサーバーと DNS サーバー
  6. IP アドレスはインターネットの住所

「Webサイトからお問い合わせが来ない…」とお悩みの方必見!
当サイトのノウハウを詰め込んだ『Web集客の無料ガイド』をご提供

インターネット利用者は誰もが使っている IP アドレス

IP アドレスは、Internet Protcol Adress の略で、インターネットでの住所のようなものです。ネットワーク上にある機器を識別するための数値です。ネットワークで繋がった通信機器に確実にアクセスするために使われています。

IP アドレスの数字の羅列は、IPv4 と、IPv6 とで表現が異なります。現在普及している IPv4 の場合、32ビットの2進数となっており、これを8ビット毎にドット( . )で区切った10進数表記で表しています。そのため、8ビットの最小値と最大値である0〜255までの数字が使われています。

192.168.0.255

IP アドレスとドメインの関係

また、IP アドレスは数字がたくさん並んでいるだけなので、人間が見た場合どんなサイトか識別しにくく、覚えにくい状態です。それをできるだけ覚えやすくしたものが「ドメイン」となります。IP アドレスを利用者が覚えやすく使いやすい名前に変えてあるのです。

普段は意識する必要はありませんが、レンタルサーバーを利用する場合には、IP アドレスとドメイン名を紐付けするケースが多々あります。

一方、コンピューターはドメイン名を認識することができません。そのため、ドメイン名は IP アドレスに再変換されて通信先の端末を特定、 Web サイトを表示させているのです。

IP アドレスとドメイン名を紐付けするためには後述の DNS( Domain Name System ) サーバーを利用します。

IP アドレスおよびドメイン名は、サイトごとに全て異なり重複することはありません。これはとまさに住所と同じ仕組み。もし重複した住所があると、郵便物が正しく届かない可能性があります。現実の郵便物には住所だけでなく宛名も記載するのが一般的なため、例えば部屋番号以外が同じ住所である集合住宅でも届け先は予想できます。

しかし Web サイトにおいては宛名のようなヒントはありません。 IP アドレスまたはドメイン名で Web サイトを割り出す必要があります。もし同じ住所のサイトがあったら、正しくアクセスできないでしょう。

実際にドメインを取得するとよく分かりますが、ドメインは早い者勝ち。すでに使用者がいる場合、そのドメインを使うことはできません。

ドメインについての基礎知識を、こちらの記事で紹介しています。
ドメインとは何か?種類や取得方法を IT 初心者向けに解説

グローバル IP とプライベート IP アドレス

IP アドレスには、大きく分類すると2種類に分かれます。

インターネットに接続するために割り当てられる「グローバル IP アドレス」と、主に社内 LAN で用いられるプライベートネットワーク内の機器に割り当てる「プライベート IP アドレス」です。

グローバル IP アドレス

グローバル IP アドレスとは、インターネットに接続する全ての機器に割り当てられる IP アドレスです。その中にさらに動的 IP アドレスと固定(静的)IP アドレスというものがあります。例えば皆さんが自宅でインターネットを行う時には、このグローバル IP アドレスをご契約中のプロバイダーから割り当ててもらうことで、インターネットに接続することができるようになります。

プライベート IP アドレス

プライベート IP アドレスは、例えば自宅や職場のパソコンやプリンターと言った機器に固有の IP アドレスを割り当てます。主に自宅のルーターから宅内側にプライベート IP アドレスが使われます。グローバル IP アドレスと同様にこちらも、動的 IP アドレスと、固定 IP アドレスがあります。

ネットワーク部とホスト部

IP アドレスは、ネットワーク部とホスト部に分かれています。数字の前半部分がネットワーク部で、後半がホスト部になります。ただし、その境目に関しては、IP アドレスによって異なります。

このネットワーク部とホスト部にはそれぞれ意味があり、ネットワーク部はその IP アドレスが所属しているネットワークを識別することができ、どのネットワークの中で使われているのかがわかります。

ホスト部は、そのネットワーク内の通信機器を識別するための部分です。

ネットワーク部

例えばネットワーク部を広げた場合の機器の場所を示す IP アドレスは、以下のようなイメージになります。

ネットワーク部、ホスト部が一致する機器へとアクセスを可能にします。

機器へのルート
プライベート IP アドレスをグローバル IP アドレスに、またはその逆の変換を行う NAT(Network Address Translation)が利用可能な機器、ルーターが必要となります。

レンタルサーバーと DNS サーバー

Web サーバーやメールサーバーにアクセスするためのグローバル IP アドレスは、そのまま利用することはありません。

この IP アドレスを、私たちがわかりやすい形の「ドメイン名」へと翻訳してくれるのが DNS サーバーの役割です。この翻訳作業のことを「名前解決」と呼びます。

また ドメイン名を IP アドレスに翻訳することを「正引き」、 IP アドレスをドメイン名に翻訳することを「逆引き」と表します。

スマホや PC 機器から https://cpi.ad.jp/ をブラウザに入力した時に、そのサーバーに辿り着き、Web サイトを表示するためには IP アドレスが必要になります。

ブラウザに入力されたドメイン名は、次に DNS キャッシュサーバーに渡されます。DNS サーバーは最終的にこのドメイン名を IP アドレスに変換し、ブラウザはその IP アドレスが割り当てられたサーバーにたどり着くことができるようになります。

通常、レンタルサーバーを借りると、固定のグローバル IP アドレスが渡されます。
一般的にレンタルサーバーで行うドメインの設定はこの IP アドレスに対して、どのドメイン名を紐付けるのかを設定する事を意味します。

レンタルサーバーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
レンタルサーバーとは?初心者でもすぐわかるサーバーの種類と仕組み

IP アドレスはインターネット上の住所

IP アドレスについて詳しく見てきました。意味や仕組みがわからなくてもインターネットを閲覧したり、メールを送受信したりする時に、私たちが常に利用しているのが IP アドレスです。

普段はドメインというわかりやすい形で利用しているので、あまり目にすることはありませんが住所にあたる大切なものです。

自分のグローバル IP アドレスと固定 IP アドレスの見方を覚えておくと、インターネットの不具合などの時や新たなサーバーとの接続をする時などいろいろと便利です。仕組みや役割がわかっていると、より身近に感じられるのではないでしょうか。

関連タグ:

CPIの最新情報をTwitterでチェックできます!
@cpiadjp
次へ
前へ