ドメインと聞くと Web サイトの URL の一部を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実はドメインはメールアドレスにも使われています。
そのため Web サイト作成のために取得した独自ドメインと同じドメインのメールアドレスを作成することもできるのです。
この記事では、ドメインとメールアドレスの違いから、独自ドメインでメールアドレスを作成するメリットまで解説します。
目次
- ドメインとメールアドレスの違い
- 独自ドメインでメールアドレスを作成する方法
- 独自ドメインでメールアドレスを作成するメリット
- 独自ドメインでメールを作成する時の注意点
- 独自ドメインを取得したらメールアドレスも作成してみよう
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ドメインとメールアドレスの違い
ドメインとは、メールアドレスの「 @ (アットマーク)」より右側の部分を意味します。「 @ 」の左側にあるユーザー名を含めた文字列すべてがメールアドレスです。
本来、ドメインとは Web サイトの URL の一部のことで、サイトがインターネット上のどこにあるかを示す住所のような役割をします。独自ドメインを取得すると、そのドメインを使ったメールアドレスも作成できるのです。
ドメインについての基礎知識は、こちらの記事で解説しています。
▶︎ドメインとは何か?種類や取得方法を IT 初心者向けに解説
独自ドメインでメールアドレスを作成する方法
独自ドメインでのメールアドレス作成は、主に以下の手順で行います。
- 独自ドメインを取得する
- レンタルサーバーを契約する
- DNS サーバーを設定する
- メールアカウントを作成する
1 . 独自ドメインを取得する
まずは独自ドメインを取得しましょう。ドメイン管理会社のサイトから購入できます。
独自ドメインは世界で1つだけのオリジナルドメインです。文字列を自由に選べます。運用するサイトの名前やメインテーマ、自社名、自社ブランド名などを含めると、ユーザーからの信頼を得やすいでしょう。
ドメインは早い者勝ちであり、取得しようと思ったものがすでに別のサイトで使われている場合があります。その時はドメイン名を改めて考える必要があるため、ご注意ください。
独自ドメインについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎自分のドメインを取得するメリットとは?ビジネスなら独自ドメインを取ろう
2 . レンタルサーバーを契約する
独自ドメインのメールアドレスは、サーバー内で作成します。
そのため、サーバーも用意しましょう。サーバーを借りられる「レンタルサーバー」を利用すれば、すぐに用意できます。
また、レンタルサーバーの契約と同時に独自ドメインを取得できるサービスもあります。これを利用すれば、ここまでの手順から次の DNS サーバー設定までを一括で行えます。
レンタルサーバーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎レンタルサーバーとは?種類やメリット・デメリットを詳しく解説
3 . DNS サーバーを設定する
次に「 DNS (ドメインネームシステム)サーバー」の設定を行います。「 DNS 」とはドメインと IP アドレスを紐付ける仕組みのことです。これが正しくできていないと、サイトが表示されず、メールも送れません。
DNS サーバーの設定を行うことでドメインとサーバーを結びつけ、メールの送受信ができる状態にします。レンタルサーバーを契約すれば、提供会社がこの設定を代行してくれるため、特別なカスタマイズが不要であれば、ぜひ利用しましょう。
ドメインとサーバーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎ドメインとサーバーの関係とは? Web サイト作成に役立つ基礎知識を解説
4 . メールアカウントを作成する
最後にサーバー側でメールアカウントを作成します。アカウント作成の方法はレンタルサーバーによって異なるため、具体的な手順は各サイトで確認してください。
独自ドメインでメールアドレスを作成するメリット
独自ドメインでメールアドレスを作成するメリットとして、主に次のものが挙げられます。
- Web サイトと一貫性を持たせられる
- サービス終了で使用できなくなるリスクが少ない
- メールアドレスを複数作成できる場合がある
Web サイトと一貫性を持たせられる
独自ドメインで取得したメールアドレスは、「 @ 」以降の文字列を自由に設定できます(現在、利用者がいない文字列に限る)。
例えば、「 @ 」以降の文字列をWeb サイトのドメインと同じ文字列にすることも可能です。
Web サイトの URL:https://example.com
メールアドレス:aaa@example.com
これによりメールを受け取った側は、どの Web サイトからのメールか判別でき、送信元を信頼して開封できるでしょう。
特にドメインに Web サイトの名前や自社名が含まれている場合、このメリットは非常に大きいといえます。
ドメイン名を何にするか迷ったときは、こちらの記事をご覧ください。
▶︎ドメイン名の決め方を解説!失敗しないためのポイント3つ
サービス終了で使用できなくなるリスクが少ない
独自ドメインで作成したメールアドレスは、ドメインとメールサーバーを更新し続けることで、使い続けることができます。
一方、 Gmail などのフリーメールはサービスの終了に伴ってメールアドレスも使えなくなる恐れがあります。このようなリスクを避けられる点も独自ドメインでメールアドレスを作成する大きなメリットです。
メールアドレスを複数作成できる場合がある
契約するレンタルサーバーによっては、同じドメインでメールアドレスを複数作成できる場合があります。メールアドレスを使い分けたい時は、メリットになるでしょう。
フリーメールの場合、アカウント登録に電話番号などが必要となり、複数作成するのが難しいことも。
作成できるメールアドレスの上限はサーバーや契約プランによって異なります。事前に確認しておきましょう。
独自ドメインでメールを作成する時の注意点
独自ドメインを使い続けるには、契約の更新が必要です。更新を忘れてしまうと Web サイトの URL だけでなく、作成したメールアドレスも使えなくなってしまいます。
契約期限が近づくとドメイン管理会社やサーバー会社からメールなどで連絡が届くので、見逃さないように注意しましょう。
独自ドメインを取得したらメールアドレスも作成してみよう
Web サイト作成のために独自ドメインを取得したら、メールアドレスも一緒に作成してみましょう。
特に企業でサイトを運営予定で、ドメインに自社名や自社ブランド名が入っているなら、メリットは大きいです。お客様とメールで連絡を取る際、どのサイト・企業からの連絡かがメールアドレスだけで判別してもらいやすくなります。やりとりもスムーズに進むでしょう。