中古ドメインは SEO に効果があるのか?新規ドメインと比べたメリット・デメリットも解説

新しいドメインを取得するのではなく、中古のドメインを購入して Web サイトを立ち上げることも可能です。

費用対効果や SEO の観点で考えると、中古ドメインを使った方が効果的な場合もあります。

そこでこの記事では、中古ドメインを使うことは SEO に効果的かどうかを解説。新規ドメインと比べたメリット・デメリットも紹介します。

目次

  1. 中古ドメインとは
  2. 中古ドメインは SEO 対策に効果的な可能性が高い
  3. 中古ドメインを使うメリット
  4. 中古ドメインを使うデメリット
  5. 新規ドメインを使うメリット
  6. 新規ドメインを使うデメリット
  7. 中古ドメインのデメリットも知った上で検討しよう
 

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中古ドメインとは

中古ドメインとは、過去に別の Web サイトで運用されたことがあるドメインのことです。サイトの閉鎖などによって使われなくなったドメインは中古ドメインとして扱われ、第三者でも利用できる状態になります。

ドメインとは何かについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ドメインとは何か?種類や取得方法を IT 初心者向けに解説

中古ドメインは SEO 対策に効果的な可能性が高い

中古ドメインを使うことは、 SEO 対策に効果的な可能性が高いとされています。

次の項目で詳しく解説しますが、主に以下の点が SEO でプラスに影響するといわれている理由です。

  • 過去のサイトの評価を引き継げる
  • 被リンク(バックリンク)資産を引き継げる

新しくドメインを取得した場合、検索エンジンからの評価はゼロ。一方、ある程度運用されてきた中古ドメインは既に検索エンジンからの評価をもらっている状態でサイトをスタートできます。

つまり新規ドメインよりも早くコンテンツを検索上位に表示できる可能性が高く、スタートダッシュが切れる場合があるということです。

中古ドメインを使うメリット

中古ドメインを使って Web サイトを立ち上げることのメリットを、もう少し詳しく見ていきます。

主に次の3つが挙げられるでしょう。

  • コンテンツのインデックスが早い
  • 早い段階で検索上位を狙える可能性がある
  • 被リンク(バックリンク)資産を引き継げる

コンテンツのインデックスが早い

まず、中古ドメインを利用する大きなメリットとなるのが、新しいコンテンツを公開した後のインデックス(登録)の早さです。

冒頭で紹介した通り、中古ドメインは前サイトからの検索エンジンの評価を受け継いでいます。評価が高いサイトには検索エンジンのクローラーが頻繁に訪れ、クローラーが巡回すると新しいコンテンツが検索エンジンにインデックスされます。すなわち、コンテンツを公開後、比較的早くユーザーが流入しやすくなるということです。

検索エンジンからの評価がゼロの新規ドメインの場合、コンテンツを公開してすぐにインデックスされるケースは多くありません。更新頻度にもよりますが、最低でも数週間〜数ヶ月は流入がほとんどない状態が続くでしょう。

サイト公開後、すぐにアクセス数を稼ぎたい場合は、中古ドメインを使った方が効果的な可能性があります。

早い段階で検索上位を狙える可能性がある

コンテンツが検索エンジンで上位表示される条件の1つに「ドメインパワー(ドメインランク)」があります。

ドメインパワーとは、その名の通りドメインが持つ力のこと。質の高いコンテンツを更新していたり、運用歴が長かったりするサイトほどパワーが高まります。

ドメインパワーは検索エンジンからの信頼度と考えることもでき、パワーが高いサイトほど上位表示されやすい傾向があるのです。

過去に高い評価を得ていて、長い期間運用されてきた中古ドメインなら、ドメインパワーが高い可能性があります。そのためコンテンツを公開すると競合サイトよりも高く評価され、上位表示を狙いやすい場合があるのです。

新規ドメインはドメインパワーもゼロの状態からスタートするため、運用歴の長い競合サイトの順位を上回るには時間がかかります。中古ドメインを使った方が、早い段階から検索上位を狙え、アクセス数を稼げる可能性が高いです。

ドメインパワーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ドメインパワーとは? SEO との関係性や測定方法、上げるためのコツを解説

被リンク(バックリンク)資産を引き継げる

ドメインパワーを決める重要な要素として、被リンク(バックリンク)の数があります。

被リンクとは外部のサイトから自社サイトに向けられたリンクのことです。被リンクが多いサイトほど、検索エンジンは「信用性が高い」と評価し、ドメインパワーも上がっていくとされています。

「中古ドメインを使うと評価を引き継げる」というのはこの被リンクにも言えることで、過去に集めてきた被リンク資産を利用した Web サイト運用が可能な場合もあります。

ただし、中古ドメインで過去に運営されていたサイトのテーマと、これから運営する自社サイトのテーマがかけ離れている場合は注意が必要です。リンク間の関連性が低くなり、低品質な被リンクになる可能性があります。

中古ドメインを使うデメリット

SEO の観点からすると、メリットの多い中古ドメイン。ここまで読んだ時点では、新規ドメインを取得する必要はないようにすら感じてしまうかもしれません。

その一方、中古ドメインを使うことにはデメリットもあります。ここから紹介することも知っておかないと、中古ドメインの使用がマイナスに働く可能性もあるのです。

  • 評価の高い中古ドメインは購入価格も高額
  • ペナルティを引き継いでしまう可能性がある
  • ドメイン名を自由に設定できない

評価の高い中古ドメインは購入価格も高額

過去に検索エンジンから高い評価を受けた中古ドメインは人気が高く、値段は高額になりやすいです。費用の問題でお目当ての中古ドメインが買えないという可能性もあるでしょう。

また「値段が高いから、検索エンジンの評価も高い」とも言い切れません。

中古ドメインが、 SEO の面でプラスの効果があるかどうかは運用を開始しなければ見えない部分です。

中古ドメインを購入する際は、ハードルが高めですが、 SEO にどれだけ効果があるかの見極めが求められます。

ペナルティを引き継いでしまう可能性がある

中古ドメインを使うことで引き継ぐ評価はプラスのものばかりではありません。検索エンジンから受けたペナルティなどマイナスの評価も受け継いでしまいます。

仮に購入した中古ドメインが過去にペナルティを受けていた場合、それを使って立ち上げた Web サイトも検索エンジンからの評価が下がる可能性があるということです。

ペナルティを引き継ぐリスクを回避したいなら、新規ドメインを取得した方が確実です。

ドメイン名を自由に設定できない

中古ドメインはすでにドメイン名が決まっているため、自由に設定はできません。自社サイトのテーマに沿ったドメインを探しても、ピッタリ合うものが見つからない可能性もあります。

ドメイン名はユーザーからのイメージとして重要な役割をします。ドメイン名からサイトのテーマを予想したり、信頼性を判断してアクセスするかどうかを決めるユーザーもいるためです。

アクセス数が多いサイトほど検索エンジンからの評価が高まるという見解もあるため、できればサイトのテーマに合ったドメイン名にするのがベストです。

あまりにもサイトテーマとかけ離れた中古ドメインしかない場合は、新規ドメインを取得した方がメリットが大きい可能性もあります。

ドメイン名については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ドメイン名の決め方を解説!失敗しないためのポイント3つ

新規ドメインを使うメリット

ここからは、新規ドメインを使って Web サイトを立ち上げるメリットを紹介します。

ペナルティを受けている中古ドメインを使うよりも、新規ドメインを使った方がサイト運営をしやすいケースもあるのです。

  • 安い価格から購入できる
  • 悪い評価がない状態でスタートできる

新規ドメイン(独自ドメイン)を取得するメリットについては、こちらの記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
自分のドメインを取得するメリットとは?ビジネスなら独自ドメインを取ろう

安い価格から購入できる

新規ドメインはこれまでの評価や運用歴がないため、安い価格で購入できる場合があります。その分ゼロからドメインを育てていく必要があるものの、 Web サイトの初期費用を抑えることも可能です。

仮にサイトがうまく育たなかったとしても、初期費用が抑えられていれば継続するか、撤退するかの判断も素早くできるでしょう。

悪い評価がない状態でスタートできる

新規ドメインの場合は過去に運用されたことがないため、検索エンジンからの評価は一切ありません。

つまりプラスの評価もない分、マイナスの評価もないということになります。ペナルティを引き継ぐといったリスクを無くせるのです。

新規ドメインを使うデメリット

新規ドメインを使うデメリットは、主に Web サイトを立ち上げてから数ヶ月ほどの間に実感するものが多いでしょう。

新しい Web サイトになかなかアクセスが集まらない要因になります。

  • コンテンツのインデックスに時間がかかる
  • 早期から検索上位を狙うことが難しい

コンテンツのインデックスに時間がかかる

検索エンジンからの評価がない状態でスタートする新規ドメインのサイトは、クローラーの巡回頻度も少なめ。そのため、コンテンツを公開してもインデックスされるまでに時間がかかる傾向があります。

頻繁に更新し、コンテンツのストックが増えるまで、まとまったアクセスが期待できないケースが多いでしょう。

新規ドメインでサイトを立ち上げた当初は、クローラーが巡回してくるように更新頻度を増やすことが大切だといわれています。

早期から検索上位を狙うことが難しい

ドメインパワーが低く、クローラーの巡回頻度も少ない新規ドメインのサイトは、コンテンツの検索上位表示も難しい状態が続きます。

これはユーザーのアクセスに大きく関わり、開設当初はアクセス数がゼロの日も珍しくありません。

アクセス数が少ないうちはコンテンツをユーザーに見てもらえる機会も少なく、例えば商品の宣伝や購入を促すにも効果が薄い場合があります。 Web サイトから収益を得ようとしても、まとまった金額にはならない可能性が高いです。

インデックスのスピードと同様、こちらも継続的にコンテンツを公開し、ドメインパワーを高めることで解消されていきます。

中古ドメインのデメリットも知った上で検討しよう

中古ドメインを使った SEOは効果的とされていて、特に立ち上げたばかりの Web サイトにとってメリットは大きい場合があります。

一方で良質な中古ドメインは高額であることも多く、思うように購入できないこともあるでしょう。

中古ドメインのデメリットも知った上で、新規ドメインと比較・検討するのがおすすめです。

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