トップレベルドメイン( TLD )とは?種類や選び方を初心者向けに解説

トップレベルドメイン( TLD )とは?種類や選び方を初心者向けに解説

ドメインを構成する要素の1つに「トップレベルドメイン( TLD )」と呼ばれるものがあります。普段、意識する機会は少ないものの、 ドメインを取得する際は、トップレベルドメインについて知っておくと選びやすくなるでしょう。

そこでこの記事では、トップレベルドメインとは何かを Web 初心者でも分かりやすいように解説します。

目次

 

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トップレベルドメイン( TLD )とは

トップレベルドメイン( TLD : Top Level Domain )とは、 Web サイトのドメインのうち「 .com 」や「 .jp 」など最後のドットに続く部分のことです。

ドメインは「ルート」という頂点から階層構造になっており、トップレベルドメインの次がセカンドレベルドメイン( 2LD )、その次がサードレベルドメイン( 3LD )という構成になっています。

ドメインの基礎知識について、こちらの記事で解説しています。本記事とあわせてご参照ください。
▶︎ドメインとは何か?種類や取得方法を IT 初心者向けに解説

トップレベルドメインの種類

トップレベルドメインには複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。

ここからはその種類と、代表的なものを紹介します。

  • gTLD (汎用トップレベルドメイン)
  • 新 gTLD
  • sTLD(スポンサートップレベルドメイン)
  • ccTLD (国別トップレベルドメイン)
  • .arpa ドメイン

gTLD (汎用トップレベルドメイン)

「 generic Top Level Domain 」の略称です。世界中の誰でも登録でき、どんなサイトでも使用できます。元々は、ドメインごとに使用目的が決まっていました。

  • 「 .com 」→ Company , Commercial などの意味で、商業組織が運営するサイト用
  • 「 .net 」→ Network の意味で、ネットワーク、インターネット関連用
  • 「 .org 」→ Organisation の意味で、非営利組織が運営するサイト用

しかし現在はこのような決まりはなく、本来の使用目的とは異なるサイトでも使えます。

世界中で使われていることから、あらゆるインターネットユーザーにとって馴染み深いドメインです。ドメインを取得する際は、まず gTLD で登録できないか確認してみるといいでしょう。特に「 .com 」はとても人気です。

【主な gTLD 】

  • .com
  • .biz
  • .net
  • .info
  • .org

gTLD の1つである「 .org 」について、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎.org ドメインとは?意味や SEO への影響を解説

新 gTLD

先述の gTLD のうち、2012年以降に創られたドメインが新 gTLD です。 gTLD はその人気の高さから、希望のドメインが取得できないケースも珍しくありません。その時は新 gTLD で取得できないかも調べてみましょう。

新 gTLD のドメインを使っている Web サイトも増えてきています。特に「 .blog 」「 .site 」などはサイトの識別がしやすく、汎用性も高いことから使い勝手も良いでしょう。

【主な新 gTLD 】

  • .blog
  • .site
  • .cloud
  • .app

sTLD (スポンサー付きトップレベルドメイン)

「 sponsored Top Level Domain 」の略称です。政府、企業といったある特定の組織が提供するドメイン名で、提供元の組織が認めた場合、使用できるようになります。

【主な sTLD 】

  • .museam (博物館、美術館)
  • .travel (旅行業界)
  • .mobi (モバイル業界)
  • .coop (協同組合)
  • .gov (アメリカ政府)
  • .mil (アメリカ軍)

ccTLD (国別トップレベルドメイン)

「 country code Top Level Domain 」の略称です。特定の国や地域ごとに割り当てられるドメイン名で、取得するには該当する地域に自宅や事業所の住所があることなどが条件になります。 そのため、gTLD のように世界中の誰でも取得できるというわけではありません。

一部の ccTLD ( .tv , .cc など)は無条件で誰でも取得可能です。

【主な ccTLD 】

  • .jp(Japan = 日本)
  • .us(United States of America = アメリカ合衆国)
  • .uk(United Kingdom = イギリス)
 

また、日本の ccTLD である「 .jp 」がつくドメインは以下の4種類に分かれます。

【汎用 JP ドメイン名】
日本国内に自宅や事業者などの住所がある個人や組織なら誰でも使用可能なドメイン。「 .jp 」が該当。

 

【属性型(組織種別型) JP ドメイン名】
組織ごとに割り当てられる、企業や大学などに使われることの多いドメイン。

  • co.jp(企業)
  • ac.jp(高等教育期間や学校法人)
  • ne.jp(サービス提供者)
 

【都道府県型 JP ドメイン名】
都道府県名を使ったドメイン。「都道府県名 + .jp 」の形になる。

 

【地域型 JP ドメイン名】
「一般地域型ドメイン名」と「地方公共団体ドメイン名」に分かれる。以下の条件に当てはまる場合に取得可能なドメイン。

  • 属性型 JP ドメイン名の登録資格を満たす組織(一般地域型ドメイン名)
  • 日本に住んでいる個人(一般地域型ドメイン名)
  • 日本に住所がある病院(一般地域型ドメイン名)
  • 地方公共団体・特別区およびその機関(地方公共団体ドメイン名)

「 .jp 」ドメインについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎.jp ドメインとは?種類や特徴、取得の条件を解説

.arpa ドメイン

インターネットのインフラにのみ用いられるドメイン名です。 IP アドレスからホスト名を調べる時などに使用します。 Web サイトのドメインとしては使えません。

トップレベルドメインを選ぶときのポイント

Web サイトを立ち上げて独自ドメインを取得する際は、トップレベルドメインも決める必要があります。

ここからはトップレベルドメインを決めるポイントを解説します。

ドメインを変更すると、それまでに検索エンジンから得てきた評価がリセットされてしまうので、注意が必要です。後から「別のドメイン名にすればよかった」と後悔しないよう、本記事で紹介するポイントを参照しながら決めてください。

  • まずは gTLDを探すのがおすすめ
  • 様々なドメインを検索してみよう
  • Web サイトのターゲットによってドメイン名を決める

もし、どうしてもドメイン変更が必要になった場合は、以下の記事で紹介している手順で変更を行ってください。
▶︎ドメイン変更とは? SEO 評価を引き継ぐ変更方法も解説

まずは gTLD を探すのがおすすめ

ドメインを取得するなら、まず gTLD で取得できないか確認してみましょう。 ドメイン名において重要な点の1つに「ユーザーに覚えてもらいやすいかどうか」があります。覚えやすいドメインだとユーザーが何のサイトか認識しやすくなり、アクセスしてもらいやすいとされています。

特に「 .com 」「 .net 」などのドメイン名を使っている Web サイトは多く、これらはインターネットを利用するユーザーにとって馴染み深いです。そのため、他のドメイン名と比較して覚えてもらえる可能性が高いでしょう。

後ほど解説しますが、 Web サイトのターゲットに海外ユーザーも含む場合は gTLD がおすすめです。

ドメイン名の決め方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎ドメイン名の決め方を解説!失敗しないためのポイント3つ

様々なドメイン名を検索してみよう

最初は gTLD の取得を目指すのがおすすめです。しかし gTLD は世界中の誰でも使えるドメイン名で、人気が高いことから希望のものが取得できない場合もあります。

ドメインは早いもの勝ちのため、取得できない場合はドメイン名を考え直す必要があります。どうしてもドメイン名を変更したくない場合は、新 gTLD や ccTLD で取得できないか検索してみてください。

この2種類のドメイン名は gTLD に比べ取得しやすい傾向があります。 gTLD にこだわらなければ希望のドメイン名を使える可能性があるでしょう。

Web サイトのターゲットによってドメイン名を決める

「 Web サイトのターゲットをどんなユーザーにするか」も、ドメイン名を決める基準になります。

例えば、日本国内だけでなく海外のユーザーもターゲットにしたい場合「 .jp 」「 .co.jp 」よりも「 .com 」など、世界中で使われている gTLD に設定した方が良いでしょう。海外のユーザーにも馴染み深いドメイン名であり、信頼してアクセスしてくれる可能性があります。

もし日本国内のユーザーがメインターゲットになるのであれば「 .com 」にこだわり過ぎる必要はありません。自社サイトのドメイン名を「 .jp 」「 .co.jp 」にしている日本の企業も多いです。

このように Web サイトのターゲットに合わせてドメイン名を決めると効果的に働きます。

トップレベルドメインと SEO との関係

トップレベルドメインと SEO は直接的に関係しないことを Google が発表しています。どのトップレベルドメインを選んだとしても SEO において有利・不利の差は生まれない可能性が高いでしょう。

ただ ccTLD については、 Web サイトを公開して集客を行う地域・国とドメインが一致していないと SEO で不利に働くという意見もあります。

SEO の観点でトップレベルドメインを決める場合は、地域に関係なく使える gTLD を取得するか、マーケティングを行う地域・国の ccTLD を選ぶと安心でしょう。

Web サイトの目的に沿ったトップレベルドメインを選ぼう

Web サイトのテーマや運用目的によって適切なトップレベルドメインは変わってきます。理想は、ユーザーにとって覚えやすく、どんなサイトか分かりやすいドメイン名にすることです。

おすすめは gTLD を取得すること。難しければ、他のドメイン名で取得できないか調べてみましょう。

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