【独自ドメインとは?】取得するメリットや方法、レンタルサーバーで利用する時の手順を解説

インターネット上の Web サイトにはそれぞれの場所を示す住所のようなものがあります。例えば Yahoo! Japan であれば、「 https://www.yahoo.co.jp/ 」がそれにあたります。

このアドレス (URL) の中の「 yahoo.co.jp 」の部分を「ドメイン」といいますが、これは世界に一つしかなく、所有している人や会社が独占的に使えるようになっています。

今回は、このドメインを独自に取得することについてお話します。

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1.独自ドメインとは

今では多くの人が日常的にメールを使いますが、個人の場合は自分が利用している携帯電話会社やインターネット接続サービス(プロバイダー)が無料でアドレスを提供していることが多いため、まずはそれを使うケースが多いでしょう。

例えば、KDDI と契約している場合には「 ●●●@au.com 」というようなメールアドレスになり、ドメインは「 au.com 」の部分にあたります。これは、KDDI 社が所有しているドメインを使ったアドレスであることを表しています。

このように提供されているドメインを使う場合、@ の左側は希望するものを先着順で取得できますが、その携帯電話会社やプロバイダーを解約してしまうと、その時点で使用資格を失ってしまいます。これは、会社を辞めたらその会社のメールアドレスが利用できなくなることと同様です。

では、自社の Web サイトを持ちたいときはどうでしょうか。最近では、さまざまなブログサイトや、Jimdo(ジンドゥー)、Wix などの無料あるいは低価格で手軽に Web サイトが作れるツールがたくさんあります。

しかし多くのサービスは、無料の場合、そのサービス提供会社が所有のドメインで Web サイトが公開されます。そのため、自社独自の Web サイトができても、アドレスは「 https://●●●●●.jimdo.com 」のようなサービス傘下のアドレスになってしまいます。

これだとアドレスが長くなりますし、名刺に印刷する場合などにもあまり見栄えがしません。

そのようなときに重要になるのが、その企業もしくはブランド、サービス独自にドメインを所持する「独自ドメイン」です。

独自ドメインを使用すると、例えば ABC という会社の場合、「 abc.co.jp 」のようなドメインを取得することで「 https://abc.co.jp/ 」というアドレスになります。このアドレスを入れることで ABC 社の Web サイトを見ることができ、ABC 社の社員の佐藤さんにメールを送る場合は「 sato@abc.co.jp 」というアドレスに送れば届くという形です。

この場合、会社名がそのままドメインになっているので、とても分かりやすくなります。

ドメインについての基礎知識を知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
▶ドメインとは何か?種類や取得方法を IT 初心者向けに解説

2.独自ドメインを取得するメリット

独自ドメインを取得するメリットとしては、主に以下のような点があります。

  • 自社ブランド名をドメインに含められる
  • サービスが終了してもドメインを使える
  • 自社の資産になる
  • 同じドメインのメールアドレスが持てる
  • ドメイン占拠(サイバースワッティング)の対策になる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。本記事とあわせてこちらもお読みいただくと、より理解を深められるでしょう。

▶自分のドメインを取得するメリットとは?ビジネスなら独自ドメインを取ろう

自社ブランド名をドメインに含められる 

独自ドメインを取得すれば、「自分の名前 .com 」というように自由なドメインが使えるようになります。ドメインの中には末尾が「 co.jp 」や「 or.jp 」など、一部取得を会社や法人などに限定したものもありますが、それ以外は個人でも簡単に取得することが可能です。

現在、多くの企業などで行っているように、独自ドメインを取得・使用して Web サイトを開設することでアドレスを短くスッキリさせることができますし、何より自社のブランド名で Web サイトが持てると、ユーザーに与える印象が各段にアップします。

ドメイン名を決めるときに重要なのは、ユーザーに信頼感を持ってもらうことです。社名やブランド名がドメインに含まれているとユーザーは信頼し、流入しやすくなります。

サービスが終了してもドメインを使える

また、無料サービスを利用してブログサイトや Web サイトを開設した場合、そのサービス提供会社がもしサービスを終了したら、そのドメインを使用して開設した Web サイトはなくなってしまいます。

しかし独自ドメインを使用した場合は、契約していたレンタルサーバー会社がサービスを終了しても、別のレンタルサーバー会社に移行して同じドメインを設定することで、以前のアドレスのままで Web サイトを継続することが可能です。

自社の資産になる

先述の通り、独自ドメインはサーバー会社を移行しても同じドメインを使い続けることができます。その際、検索エンジンからの評価や優良被リンクも引き継げるため、これまでと同程度の流入が見込めるということです。

独自ドメインは一度取得し更新をし続ければインターネットにおける自社の資産になります。

同じドメインのメールアドレスを持てる

独自ドメインを取得することで、同じドメインを使ったメールアドレスも取得可能です。Web サイトのドメインとメールアドレスのドメインが統一されることで、メールを受け取る側からの信頼感につながります。ビジネス上のやりとりが発生する場合は特に重要です。

ドメインとメールアドレスの違いについて、こちらの記事で紹介して居ます。
▶ドメインとメールアドレスの違いとは?独自ドメインでメールアドレスを作るメリットも解説

ドメイン占拠(サイバースワッティング)の対策になる

ドメインは先に登録した人に使用する権利があり、後から登録することは難しいという特徴があります。この特徴を利用して、ドメインを買えるだけ買って占拠しようとする人がいるのです。このようにドメインを不正な目的で登録する行為をドメイン占拠(サイバースワッティング)と呼びます。

独自ドメインを早めに取得しておけば、サイバースワッティングによって希望していたドメインが先に取得されてしまうリスクを下げることが可能です。いざ使いたいときにドメインが登録できない事態を考えると、ドメイン名が決まったらすぐに取得した方がメリットは大きいでしょう。

3.独自ドメインの取得方法

ここからは、実際に独自ドメインを取得するための方法を紹介します。

主に次の手順で進めてください。

  1. ドメイン名を決める
  2. 希望するドメインを検索する
  3. ドメインを登録する

詳しく見ていきます。

手順1. ドメイン名を決める

まずは取得したいドメイン名を決めます。開設する Web サイトのテーマに沿っていたり、自社名・ブランド名を含めたりするのがおすすめです。

実際に検索してみると、決めたドメインがすでに使われていて登録できないことも考えられます。その事態を想定して、候補をいくつか出しておくとスムーズに進むでしょう。

ドメインに「 - (ハイフン)」などを含めると登録できるようになる場合もあります。

どんなドメイン名にしようか迷った時は、こちらの記事をお読みください。ドメイン名を考えるコツを紹介しています。
▶ドメイン名の決め方を解説!失敗しないためのポイント3つ

手順2. 希望するドメインを検索する

最近では、定番の「 .jp / .com / .net 」などに加え「 .asia / .tokyo / .work 」など、いろいろな種類のものが取得できるようになってきています。希望するドメインが決まったら、ドメインを検索できる Web サイトで取得できるか検索してみましょう。

「 .jp / .com 」など、ドメインの最後の部分は TLD( Top Level Domain )と呼ばれ、gTLD 、sTLD 、ccTLD などいくつかの種類に分かれています。「 .com 」は commercial を意味する gTLD 、「 .jp 」は日本( Japan )を意味する ccTLD 、「 .yokohama 」や「 .kyoto 」、「 .shop 」などは新 gTLD と呼ばれ、2012年に新たに申請、登録された gTLD です。

種類によって誰でも取れるもの、地域や職種などによって制限があるものもあり、気に入ったドメインを取得する際は注意してください。

TLD については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶トップレベルドメイン (TLD) とは?種類や選び方を初心者向けに解説

手順3. ドメインを登録する

取得したいドメインが決まったら、実際に登録してみましょう。

ドメインを登録するには、TLD の管理を行うレジストリと契約しているレジストラ、またはレジストラと契約しているリセラーに登録申請を行う必要があります。

登録申請はインターネット上で行いますが、ドメインを取得・登録できる Web サイトはたくさん存在します。

Web サイトによって取得できるドメインの種類が違い、キャンペーンを行っているところもあるので、時期や Web サイトによって価格に大きく差が出る場合があります。キャンペーン中だと、最初の1年分の費用が1円や10円などのかなり安いものもありますが、安いからといって途中で使えなくなるということはありません。

どのドメインを取得してもその後の扱いは全く同じですので、安心して使用してください。

一般的にドメインの取得では、登録時に登録費用を支払いますが、それだけで永久に使用できるわけではありません。その後も1年ごとに更新費用がかかり、更新費用を支払わないと自動的に失効して使えなくなるので、その予算も考えて登録を行いましょう。

ドメインは、海外の Web サイトでも取得できますが、最初は説明やサポートが日本語で提供されている国内の Web サイトで取得することをおすすめします。

独自ドメインは取得後何日以内に運用を開始しないといけない、などのルールはありませんので、更新費用を支払っている限り所有できます。そのため、取得してから実際にレンタルサーバーで使用するまで日数がかかっても構いませんし、今後の使用を見越して、あるいは他人に取得されないようにキープしておくことも可能です。

4.独自ドメインをレンタルサーバーで使用する方法

実際に、独自ドメインをレンタルサーバーに登録して使えるようにするには設定が必要です。前述の Jimdo(ジンドゥー)や Wix などのサービスで作った Web ページに独自ドメインを当てることもできますし、契約したレンタルサーバーに当てることもできます。

独自ドメインを DNS サーバー (Domain Name System サーバー: IP アドレスをドメイン名に変換するシステム) に登録することでサーバーに割り当てられますが、この作業を自分で行うのは少々複雑です。しかし、最近では管理画面にこの作業を行うためのツールが用意されており、指示通りに進めれば簡単に行えます。

ただ、ドメインを取得した会社とレンタルサーバーの運用会社が異なると、設定が少々難しい場合があります。そのため、初心者のうちは既に使っている、あるいは使う予定のレンタルサーバー会社の Web サイトからドメインを取得するとよいでしょう。

何か分からないことがあったときに、電話やメールですぐに聞けるサポート体制が充実している会社ならより安心です。

まとめ

オリジナルの Web サイトを運用する、自社の Web サイトでブランドのアピールや印象をアップさせたい、これから起業を考えている方などは、独自ドメインを取得することで自社ブランドを覚えてもらいやすくなります。

現在は、簡単な作業で独自ドメインの取得からサーバー設定までが行えるようになっていますので、ぜひ独自ドメイン取得を検討してみてください。

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