レンタルサーバーとオンラインストレージの違いとは?それぞれの用途は?

レンタルサーバーとオンラインストレージは、利用目的がまったく異なるサービスです。

しかし、レンタルサーバーでもファイルやデータを保管することができることから、オンラインストレージと混同されることがあります。

そこで今回は、レンタルサーバーとオンラインストレージのそれぞれの特徴や違いを知ることで、各サービスはどのような場合に選択すべきかを考えていきます。

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1.レンタルサーバーとは

レンタルサーバーとは?仕組み

レンタルサーバーとは、企業や個人向けにサーバーの貸し出しをしているサービスです。

仮に自前でサーバーを用意するならば、サーバー本体の用意、設置場所と電源設備の確保、回線の敷設、各種メンテナンス、OS や各種ソフトウェアのセットアップ、障害が起きた際の対応などの作業が発生します。

しかしレンタルサーバーでは、これらサーバーの利用に必要な設備や環境を提供会社が用意していますので、利用者が自前のサーバーで、上記のような作業をする必要はありません。レンタルサーバーの知識がない方でも運用できる点が、利用する大きなメリットといえます。

レンタルサーバーの詳細は、こちらの記事でも解説しています。あわせてお読みください。
▶︎レンタルサーバーとは?メリットやデメリットを詳しく解説

2.オンラインストレージとは

オンラインストレージとは

オンラインストレージとは、ストレージ (HDD、SSD などの記憶装置) をインターネット経由で利用できるようにするサービスです。

このオンラインストレージには、インターネットに接続している端末 (PC、スマートフォン、タブレットなど) なら、どこからでもアクセスが可能です。そのため、遠隔地の部署や顧客とのファイル共有、さらには共同編集など、社内のファイルサーバーでは困難なことも簡単に実現することができます。

サービスによっては、ウィルスチェック、ファイル暗号化、履歴管理、ロック機能など、ファイル管理に特化した機能を備えているのも特徴です。

3. レンタルサーバーとオンラインストレージの違い

レンタルサーバーは、Web サイトや各種システムなどを運営するために必要な、サーバー本体や環境を借りることができるサービスです。一方でオンラインストレージは、ファイルやデータを保管・共有する場所を、インターネット上に設置できるサービスとなります。

どちらもインターネットを介して、ファイルやデータをやり取りできる点では共通していますが、取り扱うファイルやデータ、さらには利用目的が大きく異なります。それによって、各提供会社から受けられるサービスも異なりますので、違いを理解して使い分ける必要があります。

 

4. レンタルサーバーをオンラインストレージ化することは可能?

レンタルサーバーは汎用性が高く、さまざまな機能を持たせることが可能です。そのため、ほとんどのレンタルサーバーは、バックアップデータを格納したり、ファイルを共有したりするなど、オンラインストレージのように使用することは不可能ではありません。

この場合、ファイルのやり取りをするだけの簡易的なオンラインストレージとしては機能しますが、履歴機能やファイル暗号化など、オンラインストレージとしての機能を求めるのであれば、専用のシステムのセットアップや管理などが必要になります。

レンタルサーバーによっては、オンラインストレージの機能を持ったアプリケーションが最初から備わっており、簡単に利用することが可能な場合もありますが、一般的なオンラインストレージと比べると機能が見劣りする部分もあります。そのため、用途をきちんと考えて運用する必要があり、一概にこれをもってオンラインストレージとして運用できると言いきることはできません。

一方、オンラインストレージは、ファイル暗号化、履歴管理などファイル管理に適した機能が充実しており、かつ簡単に使用できます。このようなオンラインストレージの性質を考慮すると、ファイルやデータを管理する場合は、オンラインストレージを使うことを推奨します。

5. レンタルサーバーとオンラインストレージの利用用途

レンタルサーバーは、汎用性の高さとサーバーの導入、運用などの作業をレンタルサーバーの提供会社に任せられる便利さが特徴です。またほとんどの場合、WebサーバーやFTPサーバーなどは、サイト運営に関するソフトがインストールされた状態になっています。

そのため、Web サイトやブログなど Web サービスの運営に向いています。

一方、オンラインストレージは、インターネットの利点を生かし、オンラインでのファイルのやり取りに特化したサービスです。データを外出先で編集、閲覧する、遠隔地の部署や顧客とファイルを共有するといった、既存の社内ファイルサーバーなどでは実現困難な機能を利用することができます。

またオンラインストレージは、ファイルサーバーの構築や運用をアウトソースしたい場合にも最適なサービスと言えるでしょう。管理コストの削減はもちろん、ファイルやデータの安全性を高いレベルで保つことができます。

まとめ

混同されがちなレンタルサーバーとオンラインストレージの違いや特徴について、お分かりいただけたでしょうか。

レンタルサーバーとオンラインストレージには、それぞれ想定される用途があります。

利用を検討する場合は、どのような目的で利用するのかを明確にした上で適したサービスをお選びください。

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