AWS 認定とは?種類や取得するメリット、勉強方法などを解説

AWS認定の基礎知識

「 AWS の知識を身につけたい」
「 AWS に関する資格があるなら取得したい」

このようにお考えの方は、AWS 認定を受験してみることをおすすめします。

本記事では AWS 認定とはどんな試験なのか、難易度別の種類や勉強方法などとあわせて解説します。

※本記事公開時点での情報です。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。

目次

 

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AWS 認定とは

AWS 認定とは、AWS (Amazon Web Service) の専門的な知識を問う資格試験のことです。2023年5月時点で、全部で12種類あります。

AWS はクラウドサービスの中でも非常に人気が高く、トップシェアを誇ります。そのため、AWS の知識を持っていて扱える人材のニーズも高い傾向があります。

AWS 認定を取得していることで、AWS に関する知識・スキルがあることを証明できます。就職・転職や昇給などに役立つ資格といえるでしょう。

AWS 認定は一度資格を取得すれば終わりではありません。AWS 認定の有効期間は3年間であり、資格を維持するためには更新試験を受ける必要があります。

AWS 認定の種類【難易度別・専門分野別】

AWS 認定12種類のうち、6つの資格がレベル別(難易度別)に分かれていて、残り6つの資格は専門分野別に分かれています。

レベル別(難易度別)の資格

資格名

分類

難易度

Cloud Practitioner (クラウドプラクティショナー)

FOUNDATIONAL (基礎レベル)

Developer (デベロッパー)

ASSOCIATE (アソシエイト)

Solutions Architect (ソリューションアーキテクト)

ASSOCIATE (アソシエイト)

SysOps Administrator (SysOps アドミニストレーター)

ASSOCIATE (アソシエイト)

DevOps Engineer (DevOps エンジニア)

PROFESSIONAL (プロフェッショナル)

Solutions Architect (ソリューションアーキテクト)

PROFESSIONAL (プロフェッショナル)

専門分野別の資格

資格名

分類

難易度

Advanced Networking (アドバンスドネットワーキング)

SPECIALTY (専門知識)

Data Analytics (データアナリティクス)

SPECIALTY (専門知識)

Database (データベース)

SPECIALTY (専門知識)

Machine Learning (機械学習)

SPECIALTY (専門知識)

Security (セキュリティ)

SPECIALTY (専門知識)

SAP on AWS (SAP オン AWS)

SPECIALTY (専門知識)

それぞれの資格の概要について解説していきます。

FOUNDATIONAL

AWS や IT に関する基本的な知識が問われます。12種類の AWS 認定のうち最も難易度が低く、試験は「 Cloud Practitioner 」のみです。

「 Cloud Practitioner 」を取得するには、AWS クラウドに6カ月間触れており、IT・AWS の基本的な知識があることが目安となります。

ASSOCIATE

ASSOCIATE は、FOUNDATIONAL の次のレベルにあたる、中程度の難易度の試験です。

ASSOCIATE では、以下3種類の能力についての検証が行われています。

  • Developer:クラウドベースのアプリケーションで書き込みおよびデプロイを行う能力を検証する
  • Solutions Architect:AWS 上でシステムを設計、実装する能力を検証する
  • SysOps Administrator:AWS 上でのワークロードのデプロイ、管理、運用に関する能力を検証する
 

SysOps Administrator の試験内容には「試験ラボ」というものが含まれています。「試験ラボ」とは、AWS マネジメントコンソールや AWS CLI で特定のシナリオに必要なタスクを実行する実務的な試験です。
※2023年3月28日以降、一時的に「試験ラボ」の出題が休止されています。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。

ASSOCIATE の各種認定を取得するには、最低でも AWS を1年間実務レベルで使用していることが目安となります。また試験ごとに求められる知識・経験が異なるため、詳細は公式サイトにてご確認ください。

PROFESSIONAL

PROFESSIONAL はレベル別の AWS 認定のうち、最も難易度が高い試験です。受験の目安としては、2年以上の AWS の実務経験が求められます。

PROFESSIONAL では、以下2種類の検証が行われています。

  • DevOps Engineer:AWS での分散システムおよびサービスのプロビジョニング、運用、および管理についての技術スキルと経験を検証する
  • Solutions Architect:複雑な要件下において、最適化を課題とした AWS のソリューションの設計や、改善、高度な技術スキルと経験を検証する
 

ASSOCIATE と同様、試験ごとに求められる知識・経験が異なるため、詳細は公式サイトにてご確認ください。

SPECIALTY

SPECIALTY は専門分野ごとに分類されている試験です。難易度は PROFESSIONAL と同じくらい高く、受験の目安としては 2年以上の AWS の実務経験と、各分野で5年以上の実務経験が求められます。

SPECIALTY では、以下6種類の検証が行われています。

  • Advanced Networking:さまざまな AWS のサービスに対応するネットワークアーキテクチャを大規模に設計、実装、管理、保護するための能力を検証する
  • Data Analytics:AWS データレイクと分析サービスを利用して、データからインサイトを得るための専門知識を検証する
  • Database: AWS データベース設計、デプロイ、セキュリティなど総合的な専門知識を検証する
  • Machine Learning:AWS で機械学習モデルの構築、トレーニング、チューニング、デプロイなどに関する専門知識を検証する
  • Security:AWS プラットフォームのセキュリティに関する専門知識を検証する
  • SAP on AWS:AWS での SAP (ERPソフトウェアの大手ベンダーの製品) ワークロードの設計、実装、移行、および運用に関する専門知識を検証する
 

試験ごとに求められる知識・経験についての詳細は公式サイトにてご確認ください。

AWS 認定の試験概要

AWS 認定12種類の試験時間や問題数、出題形式、受験費用を一覧表としてまとめました。

資格名

試験時間

問題数・出題形式

受験費用

Cloud Practitioner

90分

65問、複数選択または複数応答のいずれか

100 USD

Developer

130分

65問、複数選択または複数応答のいずれか

150 USD

Solutions Architect

130分

65問、複数選択または複数応答のいずれか

150 USD

SysOps Administrator

130分

65問、複数の選択肢または複数の答えなど/試験ラボ

150 USD

DevOps Engineer

180分

75問、選択肢式と複数回答式のいずれか

300 USD

Solutions Architect

180分

75問、択一または多肢選択式

300 USD

Advanced Networking

170分

65問、選択肢式と複数回答式のいずれか

300 USD

Data Analytics

180分

65問、複数選択または複数応答のいずれか

300 USD

Database

180分

65問、複数選択または複数応答のいずれか

300 USD

Machine Learning

180分

65問、複数選択または複数応答のいずれか

300 USD

Security

170分

65問、複数選択または複数応答のいずれか

300 USD

SAP on AWS

170分

65問、複数選択または複数応答のいずれか

300 USD

AWS 認定は3年ごとに再認定試験を受けることで資格を維持できます。再認定試験では受験費用が半額になる「バウチャーコード」が使用可能です。

AWS 認定を取得するメリット

AWS 認定を取得することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは以下3つのメリットを紹介します。

  • AWS の専門知識が身に付く
  • 就職・転職の際にアピールポイントとして使える
  • 昇進・昇給につながる場合がある

AWS の専門知識が身に付く

AWS 認定の試験に向けた学習を進めることで、AWS の専門知識を身に付けることができるでしょう。

「試験に合格する」という目標を設定し、試験日(目標の達成日)が明確になると学習の計画が立てやすくなります。

また実際に合格できればモチベーションも上がり、さらなるスキルアップにも意欲的になれるでしょう。

就職・転職の際にアピールポイントとして使える

AWS 認定を取得すれば、履歴書の資格欄に記入することができます。今後、就職・転職を控えている方ならば、取得した AWS 認定をアピールポイントとして使えるでしょう。

AWS 、ひいてはクラウドサービスを導入する企業の数は増加傾向にあります。総務省の発表では、クラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は、2020年の時点で全体の68.7%であり、年々増加しています。

参照:企業におけるクラウドサービスの利用動向

つまり、それだけ AWS (クラウドサービス)を扱える人材(技術者)のニーズも高まっていると考えられます。AWS 認定を取得していることが就職・転職においてプラスに働く可能性は高いでしょう。

昇進・昇給につながる場合がある

企業によっては、昇進や昇給の条件として AWS 認定の取得が指定されている場合もあります。

AWS の取得によってこの条件を満たし、昇進・昇給できるケースもあるでしょう。企業内で AWS 認定取得のサポートとして研修などを行っている場合、積極的に活用することをおすすめします。

AWS 認定の主な勉強方法

実際に AWS 認定の試験を受けるとして、どのように勉強をすればいいのか迷う方もいるでしょう。

ここでは、主な勉強方法を4つ紹介します。

  • AWS デジタルトレーニングを活用する
  • 参考書や過去問を活用する
  • 実際に AWS を使ってみる
  • 模擬試験・サンプル問題を解く

AWS デジタルトレーニングを活用する

AWS の公式サイトでは、デジタルトレーニングというサービスを提供しています。

動画講座や、AWS の専門家によるオンライン授業などが受講可能です。

無料で提供されている講座もあるため、積極的に活用しましょう。

参考書や過去問を活用する

書店などでは、AWS 認定の参考書や過去問題集も発売されています。参考書の中には学習するべき内容が段階的に書かれているものもあるので、初めて AWS の勉強をする方にとっては、何から着手すればいいのかが分かりやすいでしょう。

実際に AWS を使ってみる

AWS には、アカウント登録から12カ月間一部のサービスを無料で使える「無料枠」が用意されています。この無料枠を活用して、実際に AWS を使ってみることも勉強になるでしょう。

動画や参考書だけでは理解できなかった部分でも、自分の手で AWS を使ってみることで理解できる場合もあります。

また、AWS 認定の試験の中は実践的な問題が出題されるものもあるため、受験前に必ず自分で AWS を使い、試験に備えましょう。

模擬試験・サンプル問題を解く

AWS の公式サイトでは、模擬試験を受けることが可能です。実際の試験に近い環境で問題を解くことができるため、勉強としてはもちろん、試験の時間配分などを調整する機会としても活用できるでしょう。

また、各 AWS 認定の試験概要ページではサンプル問題をダウンロードすることも可能です。本番の試験前に、サンプル問題も解いておくことをおすすめします。

参照:AWS 認定

AWS 認定にチャレンジして知識・スキルを向上させよう!

AWS を利用する企業は増えており、AWS の専門知識を持っている技術者のニーズも高まりつつあります。

AWS 認定を取得していることで AWS のスキルの証明になり、就職・転職、昇進・昇給などの面で有利に働く場合もあるでしょう。

本記事を参考に、ぜひ AWS 認定にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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