今や、世界中の Web サイトの約3割は WordPress で作られているといわれているほど、WordPress は CMS の代名詞となっています。法人向け Web サイトの制作時やリニューアル時にも利用する企業が増加中です。
その理由はやはり、更新する際にWordで文書を作成するような感覚でHTMLを意識することなく、誰でも簡単にWebサイトの更新が可能であることが大きいでしょう。
業者に依頼することなく自社で Web サイトの更新ができることは、ユーザーへタイムリーな情報提供が可能になり、Web サイトの即時性を活かすことができます。
そして、WordPress を利用する際にかかせないのが「レンタルサーバー」です。では、WordPress をストレスなく使うには、どのようなレンタルサーバーを選べば良いのでしょうか。
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1.WordPressとは
WordPressは、CMS(Content Management System)の一つで、CMSとはWebサイトを構築する際に必要な技術的知識がなくとも、Webサイトの制作を可能にするシステムのことです。
CMSはWordPress以外にも、Joomla! やDrupal、Movable Typeなど、世界中に数多くの種類が存在しますが、WordPressはCMSの中で世界で60%という圧倒的なシェアを誇っています。
また、オープンソースのCMSであるため無償で利用でき、数多くのプラグインによりさまざまな機能が容易に追加できることも、シェアが高い理由でしょう。
2.WordPressをストレスなく使うために必要なスペック
では、WordPress を動作させるためのサーバー要件には、どのようなものがあるのでしょう。WordPress が求めている最新の推奨要件は、以下のとおりです(2022年5月時点)。
- MySQL バージョン5.7以上、または MariaDB バージョン10.3以上
- PHP バージョン7.4以上
- HTTPS 対応
現在では、多くのレンタルサーバーは上記要件を満たしている場合が多いでしょうが、念のため、サーバー要件については必ず確認しておきましょう。
3.レンタルサーバーを選ぶときの比較ポイント
現在では非常に多くのレンタルサーバーがあり、選択肢もたくさんあります。では、法人サイトを WordPress で構築する場合、どのようなレンタルサーバーを選べば良いのでしょうか。
◇サーバーのストレージ容量
レンタルサーバーでは、あらかじめ利用できるサーバーのストレージ容量が決められている場合が多いです。法人サイトの場合、テキストのみでなく、画像を用いての説明や商品カタログなど、コンテンツ量が非常に多くなる場合も多々あります。
そのような場合、サーバーのストレージ容量が足りなくなってしまう可能性もあるため、事前に利用可能なストレージ容量を確認しておきましょう。
法人サイトは、新商品や新サービスの提供開始のアナウンスや、IR 情報などでコンテンツが日々増加していくことが予想されます。そのため、ストレージ容量は制限のないものが理想ですが、そのようなレンタルサーバーは非常に少ないのが現状です。
◇データベースの利用制限
WordPress を利用する場合、MySQL の利用は必須となっていますが、法人サイトでの利用の場合、ブランド別に複数の Web サイトを制作・運営することも珍しくありません。
レンタルサーバーでは、MySQL などのデータベースの利用数に制限がかかっているところもあるため、データベースを分けて複数サイトを制作・運営する場合にはその制限がネックになることもあります。
WordPress の設定で、1データベースで複数サイトを運営する機能もありますが、あらかじめ、データベースの利用数を確認しておくとよいでしょう。
◇レンタルサーバーのバックボーン回線
バックボーンとは、レンタルサーバーが接続されている基幹通信回線のことを言いますが、このバックボーンは非常に重要です。
バックボーンが細いと高速な通信ができない場合があり、法人サイトなどで一時的にアクセス数が上がってしまった場合に、アクセスが不可能になってしまうことも考えられます。
そういった点も考慮して、バックボーン回線の管理・増強をしっかりと行っているレンタルサーバー会社を選ぶのがよいでしょう。
◇サポート体制
レンタルサーバーを利用する際には、レンタルサーバー会社のサポートとのやり取りがかかせません。Web サイト制作時はもちろんのこと、トラブル時にはサポートに問い合わせをする必要が出てきます。
多くのレンタルサーバー会社では、メールや電話でのサポートを受け付けていますが、多くが営業時間内のみの対応となっています。
残念ながら、トラブルというものは営業時間内のみに起こるものではなく、得てして深夜帯などに起こることもあります。法人サイトの場合、サーバーのトラブルによるサイト停止は機会損失に繋がり、それがそのまま売り上げに影響することも珍しくありません。
そのため迅速な対応が求められますが、サポートが営業時間内のみの場合には対応できません。ですから、サポートに関しては、365日24時間の対応が可能なところが理想です。
4.こんなレンタルサーバーには注意!
最近のレンタルサーバーでは、料金がかなり安いところも多く、月額数百円で利用可能なところもあるようです。
しかしながら、安いレンタルサーバーの場合、WordPressに必須であるデータベースの利用ができないこともあります。契約前に、データベースの利用が可能かどうかは必ず確認しましょう。
また、レンタルサーバーでは、一定時間内でのアクセス数に上限を設けている場合があり、安いレンタルサーバーの場合はその上限が低い場合があります。その場合はすぐに上限に達してWebサイトにアクセスできなくなってしまい、法人サイトの場合には機会損失に繋がる可能性もあります。
以下の記事もレンタルサーバーを選ぶときの参考になります。あわせてお読みください。
無料レンタルサーバーを使う時の注意点!有料レンタルサーバーと比較したメリット・デメリットを解説
5.法人向けに最適なサーバーとは
法人サイトで、もっとも重要なことは何でしょうか。それは「安定して稼働すること」「停止しないこと」です。
前述のとおり、法人サイトが停止することは機会損失に繋がる可能性や、それが EC サイトなどの場合は、停止している時間だけ売り上げが減ることとなります。
つまり、どれだけ安定して運用できるかが法人サイト運営にとって、もっとも重要なことと言えるでしょう。
また、トラブルに対する対応は早ければ早いほど良いですが、法人の場合は個人よりもその重要度が増します。トラブルによる機会損失を避けるためにも、法人サイトの運用の場合、サポートについてもきちんと確認する必要があります。
そういった意味で、法人サイトを運営するためのレンタルサーバーは、安定した稼働と、充実したサポート体制があるものを選ぶのが良いでしょう。
こちらの記事もおすすめです。ぜひお読みください。
法人 EC サイトの始め方の手順と最適なレンタルサーバーの選び方について解説
まとめ
レンタルサーバーは、一度利用を開始したら、そう頻繁に変えるものではないでしょう。
ですから、サーバーの安定稼働はもちろんのこと、レンタルサーバー業者の事業継続性にも注目しておきたいところです。日本のレンタルサーバー業者は数多くありますが、10年20年と継続して営業しているところは意外と多くありません。
そんな中、レンタルサーバーの CPI は20年以上の運用実績があり、WordPress を利用する法人サイトには非常に心強い味方です。
共用サーバーでも無制限のストレージ容量、オプションで365日24時間対応可能なサポート体制をとっており、法人サイトの運営には最適なレンタルサーバーではないでしょうか。